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あいのりってどんな意味でしょうか?
一般家庭で使用する100V 15Aの平行型コンセントブラグのことです。
一般家庭で使用する100V 15Aの平行型コンセントブラグのことです。

イベントパートナーで移動販売(ケータリングカー)を依頼いただく際に、【最大1500wの電源と水道の確保】をお願いしておりますので、まさにこの「平行」のことになりますね。
弊社ではイベントに不慣れな方たちにもイベントを楽しんでいただきたいため、業界用語を使って「平行を準備してください!」とお願いすることは絶対にありませんが、もしイベント担当者になったときに知っていると、ハテナ?とならずに少し安心です。
もうお分かりかと思いますが、アルファベットのIのような字が平行に2本並んでいることから平行型コンセントと呼ばれ、省略したものが「平行」です。
「平行」より、「コンセントブラグ」や「電源」といったほうが一般的で分かりやすように思うのですが、実はコンセントには平行型以外にいろんな形が存在するのです。
アルファベットのIのような形とLのような形が並んでいる、そのままの名前で分かりやすくアイエル型。主に、10畳~12畳の部屋に使われるエアコンに使用されます。
プラグは3本で、上の2本は平行に数字のマイナスのような形、下は半円型になっている、ダンデム型。主に14畳以上の部屋に使われているエアコンに使用されます。
プラグはダンデム型同様3本、上の2本の片方がアルファベットのLのような形になっている、エルバー型。主に16畳以上の部屋に使われているエアコンに使用されます。
私自身、家を建てたときにコンセントはここぞとばかりにたくさん付けましたが、こんなに種類があるとは知らず、エアコン用のコンセントは設計士さんが勝手に設計してくれていたのですね。知っていたらもっとしっかり家の設計ができたのはないかと少し悔やんでいます。
イベント以外でもこの用語集がお役に立てていたら嬉しいです。
とはいえ普通電源を用意して、と言われた際は普通の平行型、ようは家庭用のコンセントをイメージしますよね?それでもなおかつ平行と表現するのは使用する電気容量の問題です。例えばイベント会場で舞台用の照明や、キッチンカーで電磁調理器具など、容量の大きな機器を使用する場合にコンセント1口で、同じところに繋いでしまうと当然アンペア数が足りずにブレーカーが落ちてしまいます。
そこで「1000W級の機器を3台使うので平行を3本お願いします」というように表現します。これで独立の回線1500Wを3本用意しなければならないのが伝わるわけです。しかしながらこれが「コンセントを3口用意してください」など、単純に口数が3つあれば良いと誤解されてしまい、同じコンセントから3口以上の電源タップなどで分岐するだけで十分との誤解が生じます。それを防ぐために「平行」という表現をします。
なんで一般の方に伝わりにくい業界用語なんて使うの?業界人ぶっちゃって。なんて声をよく耳にします。私もそういった風に思われないように、できるだけわかりやすい説明を常日頃心がけています。ただ、この平行に代表されるように、業界用語にはトラブルを防止する側面もあるのです。「コンセントを3口用意してください」「その時独立で3回線お願いしますよ。分岐・タコ足はしないで下さい」というように相手の理解度に応じて説明をしつつも、それでも十分な確証が得られない場合に、施設の管理者さんなどに「業者さんが平行を3本出しといてって言ってました」と伝えてください、でクリアできるということもよくあります。
このように、業界人ぶらないようにしっかりとした説明と併用して、双方に余計な時間をかけないために、特には便利に業界用語を使っていくということもある、というお話でした。
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